どんな世界でも君と。
死にたかった訳では無いし、
誰かに心配されたい訳でもなかった。


私がそこにいるって証明がほしかった。



私はあの時も
生きるのに精一杯だった。
息を吸うのも苦しかった。


もがいていた。



「この世界は…よくわかんないし
元の世界に戻りたいとも思うけど
でも…この世界に来れてよかった。」




本音だった。
私は逃げたかった。


あの場所から。
あの地獄から…。



ここで生きる方が
生きて居やすい。


居心地がいい。



私は物思いに深け、
しばらく湯船に浸かっていた。



「そろそろ上がろ…」



少しクラクラする…、
そう思いながら私は服を着て
待ち合わせの場所へと向かった。
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