どんな世界でも君と。
キョロキョロと辺りを見渡し、
レンの姿を探した。


レンの姿を見つけた。


レンは、
難しそうな本を読んでいた。


「レン」


「お、上がったかい。
気持ちよかった?」


レンは本を閉じて
私の方を見上げた。



「とても気持ちよかったよ」



「部屋に戻ってドライヤーをしてあげるよ」



「うん。ありがと」




レンがいるから
私はこの世界でも生きていられる。
レンが


私の生きる意味だから、




「はい、水。」



「え?」



「少し顔が赤いからさ」



レンは心配そうに私を見た。
私は水を貰い
それを飲み干した。



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