どんな世界でも君と。
レンは先に部屋に戻ると言っていた。
なんか最近ずっとレンと一緒に行動してたから


こうしてひとりでギルド内歩くの
初めてかも。



「…はぁー…」



私は元の世界に……
戻りたい。



戻らせて欲しい。



私は……元の世界に戻りたくない。
戻りたくない…



どっちなんだろう…。



レンがいて
リコちゃんが居て…。


みんなから信頼されてて…
頼りにもされてて…。


私は今が
居心地いい。



「ミヤビ?」



「……アラキくん。」



私がひとり呆然と立っていると
アラキくんが声をかけてくれた。



「どうした?」



「んー……。
アラキくんはさ…元の世界に戻りたいと思う?」



アラキくんはその質問に少し驚いていた。
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