高遠先生は風紀を乱せない~アイドル教師の恋の罠~
「 勝手に名前で呼んでごめんね。
けど、寝ぼけながら北城先生大好き♡って言ってくれて嬉しかったよ 」
「 ええっ!!??!???! 」
私、寝ぼけてそんなこと言ったの!!!??
勝手に失恋モードで悲観的になっていたのが一転
気持ちぶつけてもないのに失恋どころか、とんでもない球ぶつけて
砕け散っただけだったの??!
しかも寝ぼけて!!??!!
「 今の電話、ウチの3年の女の子なんだけど
どこからか俺の番号知ってしつこく掛けてくるんだよね 」
「 そ、それは大変ですね・・・? 」
「 うん、すごく大変なんだよね。
着信拒否とかしちゃうと周囲に言いふらされる恐れもあるし
受験期間中だから適当に相手してたんだけど、しつこくて 」
そう言って手に持っていた携帯の履歴を見せられて
「 ・・・・うわぁ 」
素直な感想が口から漏れた。
履歴画面の一面に”3年5組 岩井さん”の文字が並んでいて
ほとんど電話に出ていないようだった。