高遠先生は風紀を乱せない~アイドル教師の恋の罠~
「 えっ・・・あの、ほうじょ・・・・っうぁ!? 」
おかしなことでも言ったかな、と
目の前に倒れこんでいる北城先生を眺めていたら
バッと起き上がった先生が私の手首を掴んだ。
────ドサッ
背中にはフカフカのベッドの感触。
右手首は掴まれたまま、目の前には北城先生。
「 俺の知ってる高遠麗奈は、目の前に居るキミだけだよ 」
─────私、だけ・・・・って
「 ?・・・じゃ、付き合っているのは 」
「 そう、俺たちのこと 」
「 ・・・・ 」
驚きすぎて、声が出ない。
そもそも、私は今どこに居て、なんで北城先生も居て、
なにがどうなって付き合うことに・・・・・?
・・・・・夢?
そういえば何度か、北城先生と付き合う夢は見たことがある。
こんな生々しい感触がする夢は初めてだけど・・・・
夢なら、そろそろ覚めちゃうかな・・・・
──────ギシッ・・