高遠先生は風紀を乱せない~アイドル教師の恋の罠~
正直今の状況が本当に飲み込めないし理解できない。
大パニックの頭のなかはふわふわして、
もうこのままどうにでもなってしまえと半分ヤケクソになった。
けど、そんなあたしを現実に引き戻すように
息苦しさでハッと我に返った。
「 ~~~~ッ、まっ・・・待ってください!!!! 」
ドン、と肩を押すと身体は離れて
先生は不思議そうな顔で私を見下ろしている。
「 ちょっと、あの、理解が追い付かないんですけど 」
「 うん? 」
「 私、居酒屋のトイレで先生と話してから・・・・
その、あんまり記憶が・・・・ 」
「 酔って倒れちゃったんだよ。正確に言うと
酔い過ぎていきなり寝ちゃった感じだったけど 」
「 え、ええ・・・・ 」
なにその迷惑極まりない酔い方・・・・
苦手な飲み会でヤケになって一気に流し込んだから
立ち上がって動いたせいで急に酔いが回ったのか・・・・
にしても、片思い中の相手の前で醜態を晒すなんて・・・・最悪。