高遠先生は風紀を乱せない~アイドル教師の恋の罠~




正直今の状況が本当に飲み込めないし理解できない。
大パニックの頭のなかはふわふわして、
もうこのままどうにでもなってしまえと半分ヤケクソになった。

けど、そんなあたしを現実に引き戻すように
息苦しさでハッと我に返った。








「 ~~~~ッ、まっ・・・待ってください!!!! 」



ドン、と肩を押すと身体は離れて
先生は不思議そうな顔で私を見下ろしている。



「 ちょっと、あの、理解が追い付かないんですけど 」

「 うん? 」

「 私、居酒屋のトイレで先生と話してから・・・・
  その、あんまり記憶が・・・・ 」

「 酔って倒れちゃったんだよ。正確に言うと
  酔い過ぎていきなり寝ちゃった感じだったけど 」

「 え、ええ・・・・ 」

なにその迷惑極まりない酔い方・・・・
苦手な飲み会でヤケになって一気に流し込んだから
立ち上がって動いたせいで急に酔いが回ったのか・・・・
にしても、片思い中の相手(北城先生)の前で醜態(しゅうたい)を晒すなんて・・・・最悪。

< 15 / 23 >

この作品をシェア

pagetop