高遠先生は風紀を乱せない~アイドル教師の恋の罠~
「 揺すっても起きないし、住所も分からないし、
みんなには先に帰るって伝えて
とりあえず俺の部屋に連れてきたんだけど・・・ 」
「 それは、あの・・・ご迷惑をおかけして・・・・ 」
「 けど、そのおかげで礼奈ちゃんとこんな仲になれたから♡ 」
すいません、と頭を下げる私に
先生はそう言って、ニコッと笑う。
「 こんな仲って・・・ 」
「 ?俺の彼女、だけど 」
・・・・・・・俺の、彼女・・・・・?
「 ・・・・カノジョ? 」
「 そう、俺と、礼奈ちゃんは付き合ってるんだよ 」
「 いや、そんなわけっ 」
「 そこも忘れたの・・・? 」
私みたいな女が、北城先生と付き合えるわけがない。
そう言いたいのに、子犬みたいな目をした北城先生が
続きを言わせてくれない。