高遠先生は風紀を乱せない~アイドル教師の恋の罠~



─────翌日..


「 ・・・・・はぁ 」


職員玄関にはドデカいため息を吐きだす私と、


「 なんとか言ってよ! 」


詰め寄る女子生徒の姿があった。
長い髪が目の前で揺れて、大きな瞳が私を睨み上げている。


昨日、終業式も無事終えて文系科目を担当する教師6人で忘年会をした。
これから年明けまでは基本的に休み、だけど3年の就職活動サポートの教師に加え、
入試に向けて質問に来る生徒たちのため当番制で教師が出勤することになっている。
飲み会明けの出勤なんてみんな嫌だろうし、そんなに飲むつもりもなかったから
自分から進んで今日の出勤を申し出たけど・・・・こんな展開、誰も想像できないでしょ。

出勤早々、私の下駄箱前で待ち伏せをしていた彼女に捕まってしまった。


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