高遠先生は風紀を乱せない~アイドル教師の恋の罠~
はぁ・・・・
無意識にため息が漏れる。
嘘をつくわけじゃない。
だって昨日、嫌ってほどに北城先生とお付き合いできた現実を
身をもって実感させられた。
だけど、やっぱり”私なんかが・・・”という後ろめたさがどうしても消えない。
「 付き合っていたら、なに?
あなたに咎める権利がでもあるの? 」
「 ・・・・っ 」
「 北城先生を本気で好きなら、今は目先の入試に専念しなさい。
彼は今のあなたは相手にもしないでしょ 」
・・・・・あれ、なんか悪女っぽいな・・・・・
生徒指導担当として入試に専念するよう上手く伝えたかっただけなのに・・・
怒りで顔を真っ赤に染めた彼女は勢いよく外へ飛び出して行った。