高遠先生は風紀を乱せない~アイドル教師の恋の罠~
「 惚れなおしましたよ、高遠先生 」
パチパチ、と廊下から響く拍手の音と共に
北城先生がひょっこり廊下の奥から顔を出した。
「 ほ、北城先生!?? 」
「 ちなみに、俺たちが付き合ったのは咄嗟に出たウソだったんですけど 」
「 え!???!! 」
「 ”高遠先生と付き合いたいな”っていう俺の思いが先走ってしまって。
・・・・けど、これはこれで本当にそうするしかないですよね 」
ツッコミどころ満載すぎて、もうどこからツッコんでいいのか分からない。
驚きすぎて声も出せず口をパクパクする私に
「 これで、正式に俺たちはお付き合いしている、ということで。
改めてこれからよろしくお願いしますね♡高遠先生♡ 」
北城先生は、いたずらっ子のような笑顔を向けた。