高遠先生は風紀を乱せない~アイドル教師の恋の罠~
「 ・・・・北城、先生 」
見上げた先の整った顔立ちに胸が高鳴ってしまう。
・・・・手、大きいな。あったかい。
「 さすがの高遠先生もあれだけ飲むと
顔、真っ赤になっちゃうんですね 」
ふっと笑いながら手の甲で私の頬に触れる。
無意識に見惚れてしまう。
この人の一挙手一投足、全ての動きに勝手に目は奪われて
冷静になりに来たはずなのに、冷静になるどころか心臓は速まるばかりだ。
あ~・・・幸せ過ぎてフワフワする。
こんな近い距離で北城先生と話せて、触れられてる。
こんなの、夢じゃなきゃありえないよ。
──────ドサッ