憧れの街で凄腕脳外科医の契約妻になりました。


 中へ入ると、外装に負けず劣らず、玄関からの一面は全て真っ白な大理石の床で敷き詰められており、真っ白な床と天井。

 備え付けられている照明もお洒落で、キッチンへ行くと、とても広々とした造りになっており、カウンターまでついている。このカウンター席で和登さんと一緒にお酒を呑むのもいいなぁ。

 リビングへ向かうと、広々とした、壁一面、窓が特徴的で日差しが良く入りそうだ。個別の部屋も数個見せてもらったが、倉庫やトレーニングルームまで完備されていた。

 二階へ上がる螺旋階段も可愛くて、部屋数は寝室合わせて全部で八部屋ほど。すごい数の部屋数だ。

 管理人さんが言うには、これでもまだ小さい方らしい。

 お風呂へ向かうと、広々とした開放的な洗面台に加え、ジャグジーバスが大きく、ゆったりと入れそうだ。すっかりこの家が気に入った私に気づいたのか、和登さんは「亜矢、ここにしようか」と私に尋ねてきた。

「はい」

「うん。じゃあ決まり」

 一軒目で早々に決めてしまった私達に管理人のお兄さんが「うちはベリが丘ショッピングモールの家具家電とも契約しておりまして、こちらのお家に合った家電は家具、ベッドなどプランも豊富に揃っております」と、持っていたパソコンで見せてくれた。

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