憧れの街で凄腕脳外科医の契約妻になりました。
赤間さんと連絡先を交換し亜矢の連絡先も教える。
赤間さんに亜矢のところまでのタクシー代を渡し、向かってもらった。
もし、亜矢と赤間さんが打ち解けたら、きっと赤間さんは俺から住み込みを断られていることを話すだろう。
優しい亜矢はどうにかして住まわせてやれないかとお願いしてくる。そんなことになったら、せっかくの新婚生活が水の泡だ。ましてや、それこそ赤間さんの入れ知恵で本当に半年で離婚を切り出されるかもしれない。
本当は亜矢と一緒に出したかった婚姻届だが、一刻も早く入籍したい俺は一人で出しに行った。
ホッとするのも束の間、ここからまだまだやることはある。結婚するということは大変だとつくづく気付かされるし、根が面倒くさがりな俺は、やっぱり大好きな亜矢でしか頑張れないんだなと思った。
逆に言えば亜矢のためなら頑張れるし、この先も亜矢のために頑張りたい。