仮定法過去の恋〈下〉
「あのさ、このあたりで浴衣売ってる店、知らない?」




部活が終わり、図書室で自習をしていると、恭平に呼び止められた。





「その、女子の浴衣探してて……」

恭平の意味ありげな顔に陽菜はニヤリとした。



「かわいい浴衣がほしいと」

「っ……」

「女の子の」
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