【短編】クールな幼なじみと紡ぐロマン
「まあ……莉緒をなぐさめるのは俺の役目だと思ってるから」
「なに? 役目って。……でも、ありがとう」
なぐさめるのが役目なんて、おかしくて笑ったけれど純粋にうれしかったからお礼を言った。
「そ、それより……莉緒の小説はちゃんと面白かったよ。文章がおかしいとか、そういうところはこれからいくらでも直せるだろ? 消したりやめたりするのはもったいないと思う」
「玲衣くん……」
いっぱいダメ出しもしたけれど、玲衣くんは引きとめようとしてくれてる。
やめるのはもったいないって言ってくれた。
「莉緒は? 本当にもう書きたくないのか? もっと書きたいんじゃないのか?」
「っ!」
あらためて選択を示されて一瞬息が止まる。
私の小説を良いって言ってくれたのは、唯一『ラブボタン』をおしてくれた人と玲衣くんだけ。
でも、そのたった二人だけでも良いって思ってくれたなら……。
「私、やっぱりもっと書きたい!」
文章も上手くなって、もっと面白いって言ってもらいたい。
そんな気持ちがわき上がって来た。
はじめて小説を書き始めたときと同じくらい……ううん、あのときよりもっと書きたいって思う。
上手くなれるかなって不安と、もっと上達したいっていう向上心とで胸の中がドキドキワクワクしてる。
そんな私に、玲衣くんは二ッと口のはしを上げて笑みをうかべた。
「じゃあ協力するよ」
「なに? 役目って。……でも、ありがとう」
なぐさめるのが役目なんて、おかしくて笑ったけれど純粋にうれしかったからお礼を言った。
「そ、それより……莉緒の小説はちゃんと面白かったよ。文章がおかしいとか、そういうところはこれからいくらでも直せるだろ? 消したりやめたりするのはもったいないと思う」
「玲衣くん……」
いっぱいダメ出しもしたけれど、玲衣くんは引きとめようとしてくれてる。
やめるのはもったいないって言ってくれた。
「莉緒は? 本当にもう書きたくないのか? もっと書きたいんじゃないのか?」
「っ!」
あらためて選択を示されて一瞬息が止まる。
私の小説を良いって言ってくれたのは、唯一『ラブボタン』をおしてくれた人と玲衣くんだけ。
でも、そのたった二人だけでも良いって思ってくれたなら……。
「私、やっぱりもっと書きたい!」
文章も上手くなって、もっと面白いって言ってもらいたい。
そんな気持ちがわき上がって来た。
はじめて小説を書き始めたときと同じくらい……ううん、あのときよりもっと書きたいって思う。
上手くなれるかなって不安と、もっと上達したいっていう向上心とで胸の中がドキドキワクワクしてる。
そんな私に、玲衣くんは二ッと口のはしを上げて笑みをうかべた。
「じゃあ協力するよ」