【短編】クールな幼なじみと紡ぐロマン
「今は文字数少ないから大丈夫かもしれないけど、長編書こうってなったら多分絶対に必要になるだろうから今から作るの慣れとけよ」
「ちょ、長編!?」
短いお話しか書いたことがないのにいきなり長編なんて言われて戸惑うどころじゃない。
でも玲衣くんは「当然だろ」って眼鏡のズレを直しながら言う。
「今は短い作品書いて書く力をつけてく時期だと思うよ。でも、もっと読んでもらいたいって思うならランキングに入ったりコンテストで賞を取ったりした方がいいだろ?」
それなら長編も書けるようにならないと、って当然のように口にする玲衣くんに、私は困惑する。
「ちょっと待って! はじめて一作書いてみたって状態なのにランクインとか賞を取るとか、目標が高すぎないかな? そりゃあいずれはって思ってるけど……」
「いずれはって思ってるなら今から準備しておいても損はないだろ?」
「う……それはそうだけど……」
ためらう私。
でもそんな私を玲衣くんは真っ直ぐに見た。
「莉緒はもっと書きたいって思ったんだよな? それって、もっとたくさんの人に読んでもらいたいからじゃないのか? 本当は読んでもらいたいわけじゃないのか?」
「よ、読んでもらいたいよ!」
たしかめるように聞く玲衣くんに即答する。
読んでもらいたいって思ってるから『ラブベリー』に投稿してるんだもん。
「ちょ、長編!?」
短いお話しか書いたことがないのにいきなり長編なんて言われて戸惑うどころじゃない。
でも玲衣くんは「当然だろ」って眼鏡のズレを直しながら言う。
「今は短い作品書いて書く力をつけてく時期だと思うよ。でも、もっと読んでもらいたいって思うならランキングに入ったりコンテストで賞を取ったりした方がいいだろ?」
それなら長編も書けるようにならないと、って当然のように口にする玲衣くんに、私は困惑する。
「ちょっと待って! はじめて一作書いてみたって状態なのにランクインとか賞を取るとか、目標が高すぎないかな? そりゃあいずれはって思ってるけど……」
「いずれはって思ってるなら今から準備しておいても損はないだろ?」
「う……それはそうだけど……」
ためらう私。
でもそんな私を玲衣くんは真っ直ぐに見た。
「莉緒はもっと書きたいって思ったんだよな? それって、もっとたくさんの人に読んでもらいたいからじゃないのか? 本当は読んでもらいたいわけじゃないのか?」
「よ、読んでもらいたいよ!」
たしかめるように聞く玲衣くんに即答する。
読んでもらいたいって思ってるから『ラブベリー』に投稿してるんだもん。