【短編】クールな幼なじみと紡ぐロマン
「玲衣くん……」
「莉緒、泣いてるのか? やっぱりあのレビュー……」
「っ!」
やっぱりってことは玲衣くんもあのレビュー見たんだ。
そりゃそうか。自分が手伝った作品だもん、チェックしてないわけないよね。
「ご、ごめんね。玲衣くんにもたくさんアドバイスもらったりしたのに、あんなレビューつけられちゃって……」
「莉緒は悪くないだろ!?」
「っ!?」
大きな声を出されてビックリする。
でも、そうして見上げた玲衣くんは私よりもくやしそうな表情をしてた。
「莉緒が頑張って考えて書いたって、俺が一番知ってる。だいたいヒーローとの出会いが迷子になったところを助けられるところが同じって、そんな作品山ほどあるじゃんか!」
私はくやしくて悲しいって思ったけれど、玲衣くんは悲しいって言うより怒ってる。
私のために、怒ってくれてるの?
「他の部分は全然ちがうのに、そんなどこにでもありそうな展開引っ張り出してパクリとか、誹謗中傷もいいとこだよ!」
小さい頃から知ってる玲衣くんだけど、ここまで怒ってるところは見たことなくてポカンと口を開ける。
玲衣くんって、もっとクールな感じだったと思うんだけど……。
「とにかく、莉緒は全然悪くない!」
「あ、う、うん」
最後にもう一度断言した玲衣くんに、私は戸惑いながらうなずいた。
「莉緒、泣いてるのか? やっぱりあのレビュー……」
「っ!」
やっぱりってことは玲衣くんもあのレビュー見たんだ。
そりゃそうか。自分が手伝った作品だもん、チェックしてないわけないよね。
「ご、ごめんね。玲衣くんにもたくさんアドバイスもらったりしたのに、あんなレビューつけられちゃって……」
「莉緒は悪くないだろ!?」
「っ!?」
大きな声を出されてビックリする。
でも、そうして見上げた玲衣くんは私よりもくやしそうな表情をしてた。
「莉緒が頑張って考えて書いたって、俺が一番知ってる。だいたいヒーローとの出会いが迷子になったところを助けられるところが同じって、そんな作品山ほどあるじゃんか!」
私はくやしくて悲しいって思ったけれど、玲衣くんは悲しいって言うより怒ってる。
私のために、怒ってくれてるの?
「他の部分は全然ちがうのに、そんなどこにでもありそうな展開引っ張り出してパクリとか、誹謗中傷もいいとこだよ!」
小さい頃から知ってる玲衣くんだけど、ここまで怒ってるところは見たことなくてポカンと口を開ける。
玲衣くんって、もっとクールな感じだったと思うんだけど……。
「とにかく、莉緒は全然悪くない!」
「あ、う、うん」
最後にもう一度断言した玲衣くんに、私は戸惑いながらうなずいた。