初めてを捧げたのは、人気俳優になった初恋の人でした
 こうやって押し倒されるのは初めてのことじゃないはずなのに、大きな鼓動が耳の奥に響いてやまない。紫遥を責めているかのようなあの日とは違い、湊の目は優しく、そして紫遥を愛おしそうに見つめていた。

「……あの、久我くん……?」

「これからは湊って呼んでください。先輩ももうすぐで久我になるんですから」

 その言葉で、本当に自分は湊と結婚するのだと実感が湧き、胸が高鳴る。

「み、なと、くん……」

 おずおずと湊の名前を口にした。すると、自分で呼んでと言ったのにも関わらず、湊は手で顔を覆い身悶えた。

「……今日はもう我慢しないので」

「え……?」

 湊はそう言うと、紫遥の口を塞ぎ、息ができないほど激しくキスをした。
 紫遥は受け止めるのに必死だったが、湊の甘い唾液が自分の唾液と混じり合うのを感じると、信じられないくらいの幸福感が身体を包み込んだ。

「好きです……誰よりも、何よりも……紫遥さんのことがずっと好きだった」

「私も……好き……っ」

 紫遥の全身に、湊がキスを落とす。その度に、敏感な紫遥の身体はビクンと跳ね上がり、秘部からじゅわっと蜜が垂れた。
 いつの間にか湊は紫遥の下半身にまで達し、熟した割れ目を湊が丁寧に指でなぞり、濡れた舌で蜜を掬い取る。

「やだ……っ、そんなとこ汚いから……!」

 紫遥が足にぐっと力を入れて閉じようとするが、湊はそれを許さず手で太ももを押さえた。

「汚くないです。綺麗で甘くて……もっと欲しくなる」

 濡れた若芽を湊の舌に優しく責められ、ピチャピチャと卑猥な水音が部屋中に響いた。

「ダメ、恥ずか、しいっ……からぁ……!」
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