初めてを捧げたのは、人気俳優になった初恋の人でした
4 消えない跡
激しい行為のあと、寝不足だったからか、そのまま紫遥は眠ってしまっていたようだった。気がつくと、湊の腕に抱かれており、紫遥は湊を起こさないようにそっと起き上がる。
部屋にちらばった服を拾い集めながら、徐々に頭が冷静になった。そして、すべてが朝日で照らされる前に、紫遥は逃げるように湊の部屋を出た。
人気のないタワーマンションのエントランスを抜け、冷たい外の空気を吸い込むと、やっと自分の世界に帰ってきた気がした。
酷い顔をしていないかと、念の為手鏡を取りだし、自分の顔を映すと、首元にポツンと赤い痣があるのが見えた。
思わずパッと手で覆い隠すが、紫遥の頭の中には昨夜の記憶が激しくフラッシュバックした。
湊の逞しい身体、息遣い、舌の柔らかさ、低くて甘い声、熱くて燃えるような行為の数々が現実だということを、首元の小さな痣が物語っている。
部屋にちらばった服を拾い集めながら、徐々に頭が冷静になった。そして、すべてが朝日で照らされる前に、紫遥は逃げるように湊の部屋を出た。
人気のないタワーマンションのエントランスを抜け、冷たい外の空気を吸い込むと、やっと自分の世界に帰ってきた気がした。
酷い顔をしていないかと、念の為手鏡を取りだし、自分の顔を映すと、首元にポツンと赤い痣があるのが見えた。
思わずパッと手で覆い隠すが、紫遥の頭の中には昨夜の記憶が激しくフラッシュバックした。
湊の逞しい身体、息遣い、舌の柔らかさ、低くて甘い声、熱くて燃えるような行為の数々が現実だということを、首元の小さな痣が物語っている。