近寄りがたいキミの愛にリトライします!
1.八島くんが死んだ日
普段の学校生活において、誰とも喋らず、窓を眺めたり、読書をしたりしている真人くん。
そんな彼の私にだけ向けられている、優しい笑顔が大好きだった。
「じゃあまた明日、バイバイ」
そう告げて別れたその日の夜に真人くんは命を落とした。
「大好き」そう告げることができないまま、真人くんはこの世からいなくなってしまった。
ః◌꙳✧ంః◌꙳✧ంః◌꙳✧ంః◌꙳✧ంః◌꙳✧
「皆さん、落ち着いて聞いてください。昨夜、八島真人くんが亡くなりました」
朝のホームルームで担任の小林先生は私達生徒にそう告げた。
先ほどまでうるさかった教室は一変、静けさだけが漂っていて、時計の針がチクチクと教室内に響いた。
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