近寄りがたいキミの愛にリトライします!


「高校は大事だよ! だって、私の進路が大きく変わるんだよ!?」

「由衣の進路もあるでしょうが!」


 由衣、由衣、由衣、由衣って……!


 お母さんが私より由衣が大事なことはずっと前から分かってたよ! 私のことなんてどうでもいいってことも分かってた! でも、今まで言葉に出さずに堪えていた。


 けれど、今日の今日は無理だ。

 もう、我慢の限界だった。


「……お母さんが私より由衣のことが好きなのは昔から分かってるよ、でも、志望校くらい私が行きたいところに行かせてよ」

「何言ってんの。お母さんは由真も由衣もどっちも大切よ! でもねぇ、アンタがいなくちゃあの子はどうなっちゃうのよ。由衣と一緒の高校に行ってほしいっていうお母さんの願いはどうなるのよ?」

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