近寄りがたいキミの愛にリトライします!
頑なに由衣と一緒の高校には行かないことを伝えると、お母さんから「由真、いい加減にしなさい!」と怒鳴られてしまった。
何がそんなにいけないの。
私、悪いことしてるわけじゃないのに……
何か言いたそうな由衣と、お母さんを睨みつけ「もういい! 晩御飯もいらないから!」と言って自分の部屋へと戻った。
部屋に戻ると、悔しさと怒りで涙が溢れ出す。
「うっ、うぐ……ううっ……」
八島くんに「大丈夫」と言ったクセに全然大丈夫じゃなかった。
明日八島くんが学校に来なかったら私はどうすればいいのだろう。
またあの時の悲しさを味あわなくちゃいけないんだろうか。
◆
お母さんと由衣に目を合わせずに家を出る。
けれど、あの時の悲しさに直面したくなくて、八島くんに合わせる顔がなくて、学校には行かずに途中の河原で一日を過ごすことにした。
こんな風に学校をサボるのは初めてだ。