近寄りがたいキミの愛にリトライします!


 頑なに由衣と一緒の高校には行かないことを伝えると、お母さんから「由真、いい加減にしなさい!」と怒鳴られてしまった。


 何がそんなにいけないの。
 私、悪いことしてるわけじゃないのに……


 何か言いたそうな由衣と、お母さんを睨みつけ「もういい! 晩御飯もいらないから!」と言って自分の部屋へと戻った。


 部屋に戻ると、悔しさと怒りで涙が溢れ出す。


「うっ、うぐ……ううっ……」

 八島くんに「大丈夫」と言ったクセに全然大丈夫じゃなかった。

 明日八島くんが学校に来なかったら私はどうすればいいのだろう。

 またあの時の悲しさを味あわなくちゃいけないんだろうか。





 お母さんと由衣に目を合わせずに家を出る。


 けれど、あの時の悲しさに直面したくなくて、八島くんに合わせる顔がなくて、学校には行かずに途中の河原で一日を過ごすことにした。


 こんな風に学校をサボるのは初めてだ。


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