近寄りがたいキミの愛にリトライします!
「ご、ごめん……こうしてちゃんと話すのも久しぶりだったから……」
「……うん。俺も、嬉しい」
ニッと微笑む真人くん。
私の手を掴んで、持っていたカイロを渡してきた。そして、自分が首に巻いていたマフラーを私の首に巻き直した。
「ねぇ、由真。前言ってくれた……その、俺を好きとかって……まだ、変わってない?」
「……え?」
「いや、その……恥ずかしい話、俺、その言葉だけを頼りに今まで勉強頑張ってきたから。ちゃんと確認しておきたくて」
「うん、でも、真人くんはもうクラスの人とも普通に話せるようになったし、由衣とも良く話してるのを見かけるし。私からの告白は逆に迷惑だったよね? ごめん……」
ごめんと謝りながらも真人くんに嫉妬を伝える私が醜くて、よりによって今のこの状況で言葉にして伝えてしまった。すると、真人くんは「俺、由真からの告白だけを頼りに頑張ったって言ったじゃん」と口を尖らせた。
「でも……真人くんを好きでいてくれる人は私以外にもいるし……」
「そうだとしても俺は由真以外目に入ってない。…………あ」
慌てて口を手で覆い隠す真人くん。
「……本当?」
私は自惚れてしまっていいんだろうか。