近寄りがたいキミの愛にリトライします!
「私も、頑張りたい。もっと、真人くんといろんなことを経験して、一緒に傍で成長していきたいし、真人くんとだからそれができると思ってる」
「すごく嬉しい。由真、俺の彼女になってくれる? ずっと大切にするから」
まるでプロポーズのような言葉を言う真人くんに思わず笑いが溢れた。
「真人くんの隣にずっといたい。彼女にしてください」
そう告げると、真人くんは私を自分の胸の中にそっと抱き寄せた。
「ずっと言いたかった気持ち、やっと言えた。俺さ、由真から一回死んだって聞かされて、なんか今までの悩みみたいなのが全部ぶっ飛んでさ。とにかく自分の気持ちに正直に生きようって思えたんだよね。多分、一回目の俺だったら由真に気持ちを伝えることもできなかったと思うし」
えへへと、恥ずかしそうに笑う真人くん。私も懐かしくなりあの時のことを思い出してみる。
「一回めはね、真人くんの方から好きって言ってくれて、でも……私が返事をする前に真人くん亡くなったから。気持ちを伝えることができなかったの」
あの時のことが今は酷く懐かしい。