近寄りがたいキミの愛にリトライします!
「え? ってことは、由真は俺の気持ちにずっと気づいてたというか、むしろ知ってたんだ?」
真人くんの心臓が急に高鳴り始めた。真人くんの胸に顔を埋めていると、真人くんが生きているということがちゃんと伝わってきて、嬉しくて、更にぎゅっと抱きしめた。
「ちょ、ちょ、ちょっ! 由真、近いって、恥ずいって!」
「うん、でも、ちゃんと聞こえてくる心臓の音が嬉しくて。もう少しこのままでいさせてほしい」
「俺の心臓今にも爆発しそうなんだけど、でも……うん、俺も由真がここにいてくれるって思えてるから嬉しい。好き、超好き」
真人くんの声がダイレクトに耳に響いて、私の胸まで急激にドキドキし始めた。
……っ、な、なんか、体が熱いし、心臓も変!!
いてもたってもいられなくなり、真人くんから体を離すと、目と目が合い、おかしくて、二人してクスクスと微笑んだ。
ః◌꙳✧ంః◌꙳✧ంః◌꙳✧ంః◌꙳✧ంః◌꙳✧
無事に高校に受かった私達。
真人くんとは高校でも同じクラスになることができた。彼の私にだけ向けられている、優しい笑顔が今も昔も大好きで、
「好き、超好き」
真人くんは毎日私に愛を伝えてくれている。
「大好き」そう告げることができた今、真人くんとこれからも、ずっと一緒に。
【完】