近寄りがたいキミの愛にリトライします!
けれど、私にそんな贅沢は許されていなかった。
中間テストの答案用紙は南高にギリ受かる点数で先生からもぜひ南高に志望校変えなさいと言われ、そのことをテストの答案を見せながら親に説明をすると、
「南高は由衣は受からないじゃない。由真が今狙ってる花崎高校だって、由衣は受かるかどうか分からないのに。別々の高校行ったら誰が由衣に勉強教えるのよ!?」
親から返ってきた返事は『南高は行かせない』というものだった。
「……なんで!? なんで、私はいつも由衣と一緒なの!? 由衣が成績良くないのは勉強しないからじゃん! なんで由衣のレベルに合わせた志望校を受けなきゃいけないの!?」
ムカついて、今までのことを吐き出した。家を追い出されてもいいと思った。
このままでは私の心が壊れそうだった。
分かってほしかった。
なのに、
「好き勝手するのは社会人になってからにしてちょうだい」
――私はそれされも望めない。