続・同居人は芸能人!?
もう俺無理。
もう遠慮なんてしない。
「奈那、ほら」
腕を伸ばし、撮影の時と一緒の体勢になった。
「…マジ?」
「マジ。早く」
「うん…」
モジモジしながらやっとくっついてきた。
やっぱり可愛いね。
「俺といる時はちゃんと素直になる事。わかった?」
「はい…。どうして…そんなに普通でいられるの?…あたし…ドキドキしすぎてヤバいんだけど…」
「普通じゃねーし。なっ?」
俺の胸に奈那の耳を当てた。
「ドキドキ…してる」
「俺も一緒」
「ホントだね。よかった」
一歩ずつ成長していけばいいんだからな。