衝撃サイダーマン
「檸檬ちゃん。バックからパスポートを出してくれる?」

「はい!」とバックのファスナーを開けると…

2つのパスポートがあり、お爺ちゃまとお婆ちゃまの分だと思いお婆ちゃまに渡したら、1つを私に渡しながら
「ありがとう檸檬ちゃん。さぁ〜私達とアメリカへ行くわよ!」

「え〜〜!あ…メ…リ…か★○?」と目を大きく見開いてお婆ちゃまを見た。

お婆ちゃまはニコニコ顔で檸檬の腕を引き寄せて
出国ゲート通過させた。

「あの〜あの〜お婆ちゃま?? これは一体?どういう事なのでしょうか?」と出発待合室へ向かうお婆ちゃまに尋ねた。

「檸檬ちゃんをアメリカ旅行の招待よ〜
息子の社長には檸檬ちゃんは有給取るって言ってあるから、安心してね!ふふふ」

「でも〜服も何もないですし〜」と檸檬は少し抵抗してみたが、

「それなら、大丈夫よ〜檸檬ちゃんのお母さんが荷造りしたスーツケースがあるからね!」とウィンクするお婆ちゃま。

「お母さんが…?」

「まぁ、年寄りの付き添いというアメリカ旅行もいいじゃあない?」

「………」どうすれば良いんだろう。
檸檬の携帯にお母さんから『気をつけてアメリカ旅行楽しんでね〜』とメールが入った。

檸檬は出発待合室でお婆ちゃまにトイレへ行くと言って、トイレから星夜にメールでこれからお爺ちゃまとお婆ちゃまと3人でアメリカへ行くとメールを打った。

トイレから出ると搭乗案内のアナウンスがあり、
飛行機に乗り込んだ檸檬だった。
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