衝撃サイダーマン
サンフランシスコからロサンゼルス行きに乗り継ぎをし、やっと到着した。
乗り継ぎの時に携帯をチェックすると、檸檬から
《今、お爺ちゃまとお婆ちゃまのお宅に到着しました。》とメールが入っていた。

現地時間ではもう夕方の18:30。
星夜は空港でレンタカーを借り、婆ちゃんちへ向かった。

婆ちゃんちへ到着した星夜。
よその家の車も停まって無いし、パーティーはしてない様子にちょっとホッとし、玄関チャイムを押した。

「は〜〜い!」と日本語で爺ちゃんが出迎えてくれた。

「星夜!! 婆さん!星夜が来たぞ〜!」
とわざとらしく驚いた振りをする爺ちゃん。

「爺ちゃん、演技はいいよ。
婆ちゃんはオレを試したんだろ?」

「アレ〜バレちゃった?」とお爺ちゃまはニヤニヤ

「星夜、どうしたの?」

「どうしたのじゃあないよ!婆ちゃん。
まったく〜。オレを試したんだろ?」

「ふふふ。あんな美人でいい子はそうそういないじゃあない?
どうしても星夜お嫁さんになって欲しかったのよ〜
怒った? ゴメンね!」と玄関先で話しをしていたが、

「婆さんも星夜も中に入りなさい。」とお爺ちゃんの言葉でリビングに入ると、
檸檬の姿が無く星夜はキョロキョロと檸檬を探す。
< 116 / 243 >

この作品をシェア

pagetop