衝撃サイダーマン


星夜も檸檬も固まって立ってると

「星夜、檸檬ちゃんのドレス買った?」

「ああ。」

「じゃあ、檸檬ちゃんのヘアメイクはプロがここにいるし〜 
良かったわね檸檬ちゃん。お母様に素敵にしてもらってね!」
とご機嫌なお婆ちゃま。

この状況に戸惑う檸檬に対して、
星夜はお婆ちゃまの完璧な作戦に完敗し、うなだれながらキッチンから出た。

星夜の後ろでは……
「檸檬ちゃん、三谷さんと私にどんなドレスか見せて欲しいなぁ〜」

「あ、はい…」
その会話を聞いていた星夜は玄関に置いた檸檬のドレス一式が入った紙袋を檸檬に渡した。
すぐ横に来た檸檬が小声で
「星夜さん…私…大丈夫かなぁ。」

「大丈夫さ!ウチの母さんと檸檬ちのおばさん、その上、あの婆ちゃんが付いてるから安心しても大丈夫だ。もちろんオレもいるし!」

「星夜さん、ありがとうございます。
こんな擬装婚約者の私を守ってくれて、本当にありがとうございます。」と檸檬はペコリと頭を下げた。

「檸檬、そのことな … 」と星夜の話しの途中でママさんに
「檸檬ちゃん!ドレスは何色にしたの?」と声を掛けられた。

星夜さんは紙袋を檸檬から取ってママさんへ渡した。

「きゃあ〜 素敵!!檸檬ちゃんの雰囲気にピッタリのドレスね〜!!」とママさんの声にウチのお母さんとお婆ちゃまもキッチンから出て来た。
< 123 / 243 >

この作品をシェア

pagetop