衝撃サイダーマン
「トムの事なんだが… 檸檬はオレとトムが2階で話をしてたの見たよな?」

「はい…トムさんが急に…星夜さんにキスして…」

「うん。あの時さ〜トムから婚約のお祝いの言葉と、その…今までずぅーとオレの事を好きだったって告白されて…
初めてオレにアイツは、自分はゲイだと伝えてきて……
オレは…アイツには昔から意地悪ばかりされてたからビックリしたし、
その気は全然ない事を伝えようとしたら…
アイツが急にキスしてきたんだ。」

「じゃあトムさんは子供の頃から星夜さんを好きで……自分へ気を引く為に意地悪ばかりしてたんですか?」

「ああ。追いかけてコーヒーショップ で、今までの行動や思いを話してくれたんだ。
オレが好きな女の子を先回りしてその子と付き合ったりしたのも、憎まれても自分の存在をオレの心に強く刻み込みたかったって…」

「…憎まれても…自分のことを…」

「アイツは真剣だった……だからオレも檸檬への気持ちをトムに話しをしたんだ。」

「……」

「アイツは悲しい表情で笑ってさ〜
"星夜が本気で守ってあげたいと思ってた子なんだ〜 僕の負けだなぁ…
星夜が幸せになるなら身を引くしかないね。" って言って話しは終わってさ〜
別れ際には
"結婚式には招待して!星夜の幸せな姿を見たら踏ん切りがつくと思うからさ!
じゃあ。"って言って別れたんだ」

「星夜さん、トムさんにも幸せになって欲しいですね。」

「うん…そうだなぁ…」
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