衝撃サイダーマン
星夜は檸檬にトムの件を説明後、飛行機の予約をした。

「檸檬、ちょっと朝早いけどこの飛行機を予約したよ。」とノート型パソコンを檸檬に見せた。

「う…ん はい。何時にここを出発します?」

「レンタカーの返却もあるから5時かなぁ」

「はい。じゃあすぐにシャワー浴びて荷物の整理して寝ますね。」

「うん。オレもそうするわ。あ、このスーツだけ檸檬のスーツケースに頼むわ。」

「ハイ! じゃあおやすみなさい」と星夜からスーツを預かって部屋を出ようとした檸檬を星夜は引き寄せて

「檸檬…、本物の婚約者になってくれてありがとう。
その…キスしても良い?」

「え、」と真っ赤になって頷いた檸檬。

その真っ赤な顔を両手で包みこんで2人はキスをした。

「ありがとう檸檬。
そして誰よりも愛してる。
やべぇ…めっちゃ恥ずかしい…
でも、何があってもオレの言葉は信じて欲しい。」

「はい。私は何もかも初めてだから…
できれば…ハッキリと思いを伝えて下さい。
私も自分の気持ちを星夜さんにはきちんと伝える努力しますね」

「うん。わかった」と星夜は檸檬を強く抱きしめてから「これ以上は日本に帰国してからな。ククク。
でも覚悟しておいて檸檬。
ククク、おやすみ」

「え、あ…おやすみなさい」と真っ赤な顔のまま部屋を出た。

檸檬にとってのファーストキスだった。
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