衝撃サイダーマン

「あ、ココがオレの実家なんだ。
悪いけど、玄関で少し待ってもらえるか?」

「はい…」
【サイダーマン】の実家はお隣の家の敷地の倍以上はありそうな豪邸だった。
補佐は厳重な入口のセキュリティーシステムを操作してドアを開けた。
後ろにいた私にドアを開いて待ってくれた。

【サイダーマン】は意外と紳士?かも…

「三谷さん、ウチの母さんがきっと何か言ってくると思うが気にしないでくれ」

「はいわかりました。」

玄関の鍵を開けた補佐。
小さな声で「ただいま」と言うと同時に奥のドアがパッと開き、パタパタと女性が向かって来た。

「おかえり〜星夜!! わぁ、檸檬ちゃんは美人になって〜! 久しぶりね。檸檬ちゃん。おばさんの事覚えてる?」

「え?………あ!! いちごケーキの青山さん!!」

「忘れずに覚えてくれてて嬉しいわぁ〜。星夜はお着替えでしょう? 檸檬ちゃんにお茶出すわね。
さぁ、檸檬ちゃん上がって〜」
と青山の奥様に手を引かれてリビングへ

「ちょっと待っててね〜すぐにお茶持って来るわね」とキッチンへ

青山の奥様の子供が【サイダーマン】……
【サイダーマン】は三矢という名字だよね???
奥様が再婚したのか?
と悶々と考えているとリビングへ普段着に着替えた【サイダーマン】が入ってきた。

「星夜、あなたも1杯お茶飲んでいきなさいよ」

「ああ」
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