衝撃サイダーマン
30分だけ残業になった3人で駅まで歩いていた。

「それにしても、今日のシステムエラーは変な感じだったわよね〜」

「こんな事システム化されてから無かったのにね。檸檬ちゃんも疲れたでしょう?」

「はい。途中で伝票持って行ったら、倉庫の社員の方々からシステムエラーいつ直るんだ!って叱られました」

「倉庫は伝票がないと出荷作業できないからね。檸檬ちゃんイヤな役させてゴメンね」と中村さん。

「いえ、仕事ですから仕方ないです。」

「係長補佐もシステムエラーを徹底的に見直し作業で残業だもんね〜。」と小林さん。

「はい。そうなんです…」

「係長補佐はIT系の大学だったらしいからしっかりやってくれるわよ〜ね、小林さん」

「そうなのよ檸檬ちゃん。
システム化した時だって凄い集中力でシステムを使いやすくしてくれたし。
まぁ、確か…2日間くらい誰も社内パソコンを使ってない時間に作業して完成させてくれてね〜、システム化された操作方法の資料も丁寧で、それまで店舗の発注する人はfax発注だったからパソコンで入力発注になって喜んでたのよ。」

「そうそう!そのfax発注書を見ながら私と小林さんが伝票におこして倉庫へ走って渡しに行ってたのよ〜」

「え〜今どきfax発注って…」とびっくりした檸檬。

星夜さんは会社の救世主だったんだ〜
やっぱり、アメリカでITの会社の社長さんだっただけあって仕事がデキル人なんだなぁ…
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