衝撃サイダーマン
そんな事を考えながら歩いていた檸檬は後ろから歩いてきた人とぶつかって転んでしまった。

「痛〜た…」手とひざを擦りむいた檸檬。
前を歩いていた中村さんと小林さんがすぐに私の所へ来てくれた。

ぶつかった人は配送センターの経理部の女子社員で「ごめんなさい」と謝って立っていた。

「あら? 伊藤さん。」

「檸檬ちゃん大丈夫?少し血が出てるね
コンビニでお水買って傷口を洗いましょう。」と小林に引っ張ってコンビニへ。

「本当にすみません」と伊藤さんに謝られたので、
「こちらこそボ〜ッとしていてすみません。」と後ろを向き謝った檸檬。

伊藤さんはその後中村さんと話しをしてたみたいだった。

小林さんはコンビニで私の手当てをしてくれた。
「檸檬ちゃん。とりあえず絆創膏したから新しいパンストをトイレで替えておいでよ。ここで待ってるからね」

「ありがとうございます。行ってきます」

檸檬がはき替えて戻ると中村さんと小林さんが真剣な顔で何か話しをしてた。
「お待たせしてすみません」と檸檬が戻ると
「檸檬ちゃん大丈夫?」と優しい顔で中村さんにきかれたので
「はい。大丈夫です。ボ〜ッとしてたからハハハ」

「じゃあ、帰ろうか」とコンビニを出て駅へ向かい、路線が3人共違うので改札口で別れた。
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