衝撃サイダーマン

「まぁ、母さんがバラしちゃったし、擬装だけど恋人だから君だけには教えておく……

アオヤマドラックストアはオレの親父が経営してる。
オレは次男で兄貴は副社長。
親父と兄貴の頼みで発注と流通のシステム化を依頼されたのと、配送センターへ左遷された社員の監視も頼まれたんだよ。」

「システム開発と監視……」

「配送センターのネズミ達も監視中だけどね!」

「ネズミですか? 段ボールや商品をかじったりしてるんですか?」

「ハハハ。 本当のネズミではなく、賄賂を貰ってるヤツや、商品の横流しとかかな?」

「それで!補佐はいつも在庫チェックされているんですね! なるほど…… ???って事は配送センターや倉庫の社員の誰かが悪いことしてるって事ですか?………」

「当たり。今調査中だから内緒な。」

「ハイ。こんな事誰にも言えませんよ〜」

「ハハハそうだな。ところで君のマンションってこの辺だよな…」

「あ、あの信号を右に曲がって……白い方のマンションです」

ちょうど信号待ちで右折レーンから檸檬のマンションが見えた。

「あ、アレな。じゃあ君はドアに隠れるように座ろうか」

「ハイ。このくらい屈めば良いですか?」

「ああ、そのくらいで大丈夫だ。
マンションの前で待ち伏せしている男がいたら通り過ぎてから確認して」

「ハイ」
信号が変わり右折した星夜の車

「マンションの前に男がいるわ〜 メガネかけてる」

「多分、畑山さんだと思います…」小さく屈んでいる檸檬は通り過ぎてから窓から確認する
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