衝撃サイダーマン

「やっぱり、畑山さんです! 連日待ち伏せなんて気持ち悪い……なんで私なの…」とポロポロ泣いてる檸檬。

その様子を見ていた星夜は、自分の中の何かが弾けたように感じた。

"これは何なんだ?檸檬を悲しい思いをさせたくないって思うオレ…
今までどんな女の子を見ても話しても何も感じなかったのに…
檸檬の事をもっと知りたいと思うこの気持ちって?………"

「すみません補佐…。不安で……」

「もう、オレが守っていくから大丈夫だ。」

「ありがとうございます…グスッ。」

「じゃあ〈フォーシーズン〉に向かっていいんだよな?」

「はい。実家はお店の上なので……」

2人は無言で進行方向だけを見つめていた。

"もう。私1人で畑山さん対策は考えられない……
怖い…… だから全面的に補佐に頼ってみようかな"と檸檬は考えていた。
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