衝撃サイダーマン
檸檬は全身が痛くて起きた。
首を曲げると痛みが走る……

"痛い!私、どうなったんだろう…
星夜さんもきっと痛いだろうなぁ…"

消灯時間なのか病室の電気は暗くなっていた。
頭の上のスタンドの明かりだけがついていた。
あまりにも全身が痛いので左手の近くにあったナースコールを押した。

「ハイ。どうされました?」

「あの〜全身痛くて…」

「ハイ。じゃあすぐに行きますね」と看護師さんが本当に直ぐ来てくれた。

「三谷さん、かなり痛いですよね。
点滴に痛み止めのお薬を入れますね」
と手際よく点滴に注射で薬を入れてくれた。
「これで大丈夫ですよ」

「ありがとうございます。
あの私はどこを怪我したんですか? 
詳しく両親から聞く前に寝てしまって…」

「そうだったんですね…詳しくは明日先生に聴いていただきますが、全身打撲で右足の複雑骨折と、おでこを10針縫い、肋骨2本ヒビが入って、首はむち打ちですかねぇ。」

「そんなに…」

「痛み止めの点滴もしてるんですが痛みがひどい時は、またナースコールして下さいね」

「ハイ。ありがとうございます。」

「じゃあ、おやすみなさい」と言って看護師さんは病室から出ていった。
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