衝撃サイダーマン
「今日はこの後、婆ちゃんと爺ちゃんと母さんも来るしさ〜ちょっと話しをしてみる。
父さんにはこれから電話で話しだけはしておく」

「はい。じゃあ私はお昼ご飯の時間なので自分の病室へ戻りますね」

「うん。1人で大丈夫か?」

「ハイ、車椅子も上手になりましたから〜」
と檸檬は星夜に手を振ってから車椅子で病室を出た。

マイクさんとサムさん…星夜さんの事を考えての行動力は凄いなと思ったし、彼らの温かな思いやりが何よりありがたくて感謝しかない。

事故に遭って、星夜さんも私も今までとは違う生活になるだろう。
星夜さんは片足を切断したのに、本当に精神的に強い人だと思う。

星夜さんとならこの先いろんな困難や苦難があっても2人で励まし合いながら乗り越えていけるだろう。
私も強くなろう! 世の中には事故に遭って私のような人がたくさんいて、頑張ってるはずだ!

と車椅子の車輪を回す手に力が入る檸檬だった。
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