衝撃サイダーマン
「はい。仕事ですが…私は配送センターの仕事を辞めても良いんですか？」

「ああ。オレも退職届出すし、そのうちオレが〈青山の次男坊〉っていうのもバレるだろうし檸檬が仕事しにくくなると思うからさ」

「じゃあ、私は明日部長に打診してから退職届を出しますね。」

「うん。オレも明日部長に電話するし、父さんも兄貴も了承を得てるからさ！」

「星夜さんは、これからマイクさんとサムさんと3人で世界規模の会社からの依頼でプログラミングのお仕事になるんですね」

「たぶんね。アメリカとの時差もあるから夜中に起こされるかもな！　ハハハ」

「でも、星夜さんが本来やりたい分野でしょうから、私は応援しますよ」

「うん。ありがとう檸檬」

「あ、そうだ。お風呂どうしますか？」

「今日はちょっと疲れたから体を拭くだけにするよ」

「はい。じゃあ温かいタオルを何本か持って来ますね」

「うん。ありがとう。着替えはクローゼットに入ってるんだよな」

「はい。私が持ってきますね」と檸檬は星夜の身の回りを手伝う。

「着替えは自分でやるからタオルを頼むよ」

「はい。じゃあちょっと待ってて下さいね」と檸檬は部屋から出て行った。

そんな檸檬の姿を見て、檸檬に申し訳ない気持ちとありがとうと感謝の気持ちが複雑に絡んだ心境の星夜だった。
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