衝撃サイダーマン

サイダーマン。変身！

「じゃあ、マンションの引っ越しは母さんたちと檸檬でという事だが？
セイ、畑山さんを諦めさせるならさ〜セイの変装どうする？」

「ああ。俺もいろいろ考えたんだけど、実は…親父と兄貴からの打診があって、来春は本社のシステム開発室の室長に異動が決まってるんだ。
あ！これは内緒の話なので口外しないで下さい。」

「異動まであと3ヶ月か4ヶ月か？　じゃあ本来の星夜に戻るのか？」

「う〜ん。会社には今までのような格好にしたいんだ。但し、見合い相手に会って諦めさせる時は頭のテッペンから足の先までキメるけどな！」

「そうか。まずはウチのおばさんに話しをして、畑山さんと星夜と檸檬で会ってさ〜　
星夜が檸檬の事を好きで、檸檬が見合いした事に焦ってプロポーズして〜
婚約したっていうシナリオどう？」

「楓兄ちゃん、補佐に失礼だよ！」

「そうよ〜楓〜せいちゃんは檸檬のあくまでも擬装恋人なんだし…」

「いいえ会社の人からは檸檬さんと擬装恋人になるならこの際、カッコよくなりなさいよって言われたので、まず髪型とスーツだけは普通にして、メガネはそのままで… 見合い相手に会うときはメガネは外すつもりです。」

「え、今日中村さんや小林さんが言ってた事を実行するって事ですか？」

「ああ。どうせ3ヶ月後は本社だしな。」

「でも…本社でモテまくって補佐は困るんじゃ……」