衝撃サイダーマン
「補佐改めて今回の件、本当にありがとうございます」と運転している星夜に頭を下げた。

「なぁ、檸檬。お母さんが言ってたように社外では呼び捨てにしても大丈夫か? 気持ち悪くない?」

「え?気持ち悪くないですけど、ちょっと戸惑うというか恥ずかしいですぅ……」

「まぁ、慣れてくれ。ハハ。俺の事は〈星夜〉って呼び捨てでも良いぞ!」

「え〜〜呼び捨ては流石にちょっと……〈星夜さん〉でお願いします……会社では今まで通りでお願いします!!」と檸檬も顔を赤くして星夜に訴えかけた。

そんな檸檬をチラッと見た星夜はニコニコ微笑んで
「了解」と答えた。

「あの〜今日は私は昼休みにマンションへ行けばいいんですか?」

「ああ。その辺はオレから部長に伝えて午後休にしてもらうから」

「課長に怒られないかなぁ…」

「もし、ストーカーに何かされたら課長が責任取れるんですか?って言うから大丈夫だ」

「……いろいろありがとうございます」

「昨日の晩さ〜実家の両親にも状況を伝えたんだ。
特に親父が檸檬の事を気にしててさ〜。
何かよくわからないけど、オレが本社に戻る時に社長の第3秘書で秘書課に異動させるって言い出してたぞ。」

「秘書課!!! 私には無理ですよ秘書なんて!」

「秘書といっても多分、オレのサポートだと思うわ」

「補佐のサポート…あ、システム開発室長さんになるんですよね? サポートなんてできるかなぁ……」

「取り越し苦労は良くないぞ! 何でもチャレンジしてみろよ。な!」

「はい…お役に立てるかわかりませんが…頑張ります。」
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