衝撃サイダーマン
中村さんと小林さんは変な気を使って先にエレベーターに乗っていった。

次のエレベーターを待っていると星夜さんが
「檸檬、大丈夫か?」

「あの…楓兄ちゃんのシナリオには無理があるのではと思いまして…」

「え? オレが檸檬の見合いしたのを聞いて焦ってプロポーズしたってヤツ?」

「イヤ…プロポーズ…は言ってないですよね…」

「でも、それこそ婚約者じゃあなきゃ同居は無理になるぞ」

「ああ〜そうか…」

「ま、会社の方は勝手にウワサさせておけば良い」

「……大丈夫かなぁ……」

「大丈夫!!オレに任せて安心しろ。」

「はい…」と返事はしたが、ちょっと不安な檸檬。

「ところで、弁当2個食べるのか?」

「あ!忘れてた。お母さんが星夜さんの分も持たせてくれたんですが…」

「じゃあ、コッチかな?貰うぞ。おばさんにお礼言っておいてくれ」

「はい。大したおかずは入ってないと思いますが、良かった食べて下さい。」

「ありがとう。有難くいただきます。」
とエレベーターを降りて自席に向かった補佐。
私は制服に着替えてから自席に向かった。
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