衝撃サイダーマン
「あの〜、畑山さんの事なんですが今後どうしたらいいのか…」

「そうね。ウチの店の担当者で私達は融資の関係で強く出れないし、結婚相談所をしている妹の話しだと、畑山さんから強引にウチの檸檬と見合いさせてもらいたいって言ってきたらしいんです。
イヤがる檸檬を妹の会社の為にと思って見合いさせたんですが、こんな結果になってしまったんです。」

「そうだったの〜。その畑山さんってどこの銀行で何支店?」

「バナナ銀行の三角町支店です。」

「ああ、バナナ銀行ならパパのお友達が頭取だから何とかしてもらいましょうよ。今日パパが帰ってから私からも話しをしてみるわ」

「何から何までありがとうございます。」と檸檬はお礼をした。

「じゃあ、檸檬ちゃんには春の会社創立記念式典に星夜と一緒に出席してもらえないかなぁ〜
私達夫婦を助けると思ってお願い!!」

「はい。出席するくらいなら…大丈夫です。」

「本当?! ありがとう檸檬ちゃん」
と青山さんに手を握られ感謝された檸檬。

ウチのお母さんは
「じゃあ、着物の着付けやヘアメイクは私が青山さんと檸檬のを担当するわ!」

「やった〜キャンセル待ちの三谷さんの着付けとヘアメイクまでやっていただけるなんて〜
三谷さん、檸檬ちゃん、ありがとう!嬉しいわ」

と青山さんは大喜びだった。
ウチのお母さんも笑顔だった。
私は不安だ…。
< 43 / 243 >

この作品をシェア

pagetop