衝撃サイダーマン

その後、青山家でお手伝いさんがお料理をしてくれるらしく、私と奥様で日本茶を飲んでいた。

「あ、檸檬ちゃん申し訳ないけどちょっと電話してくるわね。」

「はい」
午後からバタバタして座り心地の良いソファーに深く座って頭を背もたれに乗せてみた。
温かいお茶を飲んでリラックスした檸檬はそのままウトウトしてしまった。

ハッ！っと気がつくとテーブルの日本茶が片付けられていた。
ヤバい！！っと思ってたらガチャっと膝掛けを持って入ってきた奥様。

「アラ、起きちゃったの檸檬ちゃん。昨日からいろいろあって疲れてるのね〜」

「とっても座り心地が良くて…寝ちゃいました。
すみません。」

「大丈夫よ。パパも星夜も北斗も19時頃に帰ってくるからそれまで星夜のアルバムでも見る？」

「え、補佐のアルバムを勝手に見ても大丈夫かなぁ」

「星夜のお母さんが勝手に見せるんだから大丈夫〜ふふふ」とソファーに置いてある膝掛けをどけるとアルバムが出てきた。

全然覚えてない小さな私と、小学低学年のウチのお兄ちゃん2人と補佐とお兄さんの北斗さん。
何故か私はお父さんではない人に抱っこされて写っている。

「コレコレ〜 ウチのパパに抱っこされた檸檬ちゃんよ〜 本当に可愛いわよね〜」

じ〜っと写真を見つめる檸檬。
「何かとても恥ずかしいですぅ……」

「この頃から檸檬ちゃんは可愛いわね〜」

いろいろな写真を見せてもらっていたらピンポン〜と玄関の呼び鈴が鳴った。

「あ！パパたちが帰ってきたわよ檸檬ちゃん。一緒に玄関へ行きましょうか」

「はい」と檸檬にとっては会社の社長と副社長だからオドオドしながら玄関へ向かった。