衝撃サイダーマン
ダイニングテーブルには美味しそうな豚の生姜焼きと煮物、お浸し、納豆にシャケフレークなど家庭料理が並んでいた。

「美味しそう…」と檸檬が呟くと、
60代くらいのお手伝いのサキさんが、ありがとうございますっとニコッと笑顔を返してくれた。

「檸檬ちゃん、サキさんのお料理は本当に美味しいのよ〜ご飯もお代わりしてね!」

「はい…」

「母さん、みんな揃ったから食べよう!」と社長が言い、後ろから私服になった副社長と補佐も立っていた。
「じゃあ、檸檬ちゃんは私と星夜の間に座ってね」

「ハイ。」

「腹減った〜。まずは食べようよ。親父」

「ああ、じゃあいただきます!」

「いっただきま〜す!」と元気な副社長。

「「「いただきます」」」と私達もご飯を食べる。

補佐が「檸檬、お昼の弁当美味かったってお母さんにお礼しておいて」

「あ、はい。」

「え、星夜のお弁当を三谷さんが作ってくれたの?」

「はい。今日は補佐がウチまで迎えに来ていただいたので…」

「良かったね。星夜」

「ああ。」

「星夜、もしかしてさ〜明日から檸檬ちゃんと同居したら弁当作ってもらうつもり?」

「あ、はい。自分のお弁当も作るので、そのつもりですが…」

「いいなぁ〜。檸檬ちゃんオレのも作って!」

「コラ!北斗。檸檬ちゃんはストーカーを退治するんだぞ!」

「あ、そうだった…」

「じゃあ、すぐに星夜はお役御免って訳か」

「……」

「いろいろと詳しい話はご飯を食べてからにしましょう。」
と奥様が言ってくれて、その後は配送センターの話しやキャンペーンの話しなど和やかに食事を終えた。
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