衝撃サイダーマン
青山家のみなさんが檸檬を見つめていた。
檸檬は頷き
「星夜さん。これからいろいろと宜しくお願いします」と星夜に向かって頭を下げた。
その頭を星夜さんが撫でながら
「安心しろ檸檬。
ウチの家族も檸檬の家族も檸檬の味方だ」と星夜が言った温かい言葉に涙が出た檸檬。
奥様が「檸檬ちゃん…」と抱きしめてくれた。
「母さん、それは星夜がしてやるんじゃあないの?」
「あ、そうね。ごめんね星夜。」
「……べつに」と照れてる星夜さん。
「星夜が照れてるぅ〜ハハ」と副社長の北斗さん。
「檸檬ちゃん、これからは私の事はママさん、パパはパパさん。北斗は北斗くん?北斗お兄ちゃん?って呼んでね!」
「ママさん、パパさん、北斗さん?」と呟いた檸檬。
「母さん、俺の事をパパさんだって!なんか娘が増えて嬉しいなぁ〜。
檸檬ちゃん、今度俺とパフェ食べに行こうなぁ〜」とニコニコ顔のパパさん。
「ハハ。檸檬ちゃん。オレの事は北斗お兄ちゃんって呼んでいいよ?」
「いいえ、副社長を北斗お兄ちゃんなんて呼べません。北斗さんでお願いします……」
「じゃあ、星夜の事は婚約者らしくせいちゃん?って呼んでみたら?」と北斗。
「兄貴、檸檬をからかうのはやめろ!」と星夜さんが怒ると北斗さんは肩をすくめて
「星夜に怒られちゃった〜」とお茶目なポーズをしてみせた。
「補佐は…星夜さんでお願いします。」と檸檬は小さな声で答えた。
パパさんもママさんも北斗さんも微笑んで私と星夜さんを見ていた。