衝撃サイダーマン
お寿司をご馳走になってから私と星夜さんはマンションへ戻った。

部屋は引っ越し作業員の方々が整えてくれたので、
檸檬は片付けもしなくていい。
だが、星夜のマンションの部屋で落ち着かなくて部屋の中をぐるぐる歩きながら考えた。

・私のストーカーになった畑山さんに諦めてもらうために【サイダーマン】がたまたま 擬装恋人役になったんだよね〜

・何と【サイダーマン】のご家族は昔からウチの家族と知り合い…
ママさんは今でもお店の常連様だし…

・【サイダーマン】は楓兄ちゃんと親友だけど私とは会った事が無いよね? あ、私が記憶に無いだけで青山家のみなさんは私を知っていた…
なんだかわからないけど大きな波のウネリにのみこまれたような…
でも、居心地の良いウネリのように感じる。

明日かあさってには星夜さんのお爺様とお婆様にお会いするんだよね〜
擬装恋人なんてとんでもない!って叱られたらどうしよう……
星夜さんもママさんも大丈夫って言ってたけど…

・婚約指輪は明日届く事になっているし…

「ハァ〜〜どうしよう」と檸檬は呟いた。
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