衝撃サイダーマン
その時、コンコンと檸檬の部屋のドアがノックされた。

「檸檬」

「はい」ガチャと開けると星夜さんがシャワーに入ったのか髪の毛が濡れていて肩にバスタオルを掛けていた。

「檸檬、風呂いいぞ。あ、檸檬が風呂上がってからでいいんだが…
少し打ち合わせっていうか…同居のルールっていうか……話しをしないか?」

「はい。お風呂入っちゃうと眠くなるので、今でもいいですか?」

「ああ。じゃあリビングに行こうか」とバスタオルで頭をガシガシ拭きながらリビングへ向かう星夜さんの後ろを私はついて行った。

「ごめん、ちょっと飲み物取ってくる」と冷蔵庫に向かい、サイダーとコップを持って戻って来た。

クスクス笑っている私に
「檸檬もサイダー飲む?」とコップにサイダーを注いでくれた星夜。

星夜さんは、こういう風にさりげなく優しい人なんだよなぁ〜。
と星夜のいいところに好感を持ち始めている檸檬。
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