衝撃サイダーマン
私に注いだあとのペットボトルのサイダーをゴクゴク飲んでいる星夜さん。

ゲップの音を殺しながら口に手を当てた星夜さん。
「ゲップしちゃって悪い…」

「いえ、大丈夫ですよ。今後の話しっていうのは?……」

「ああ。まずさっき手書きで書き出してみたんだ。
コレ見てもらえるか?」

「ハイ。1、見合い相手が諦めるまでお互い婚約者として振る舞い、来春の本社異動後も婚約者として振る舞う。

2、配送センターでは婚約指輪を嵌めなくてもいいが、会社以外では嵌める。

3、マンションでの同居は擬装恋人が終了迄とする。

4、家事は分担とし、檸檬は食事当番。
俺の昼の弁当代をひと月2万で請け負って欲しい…
ゴミ出しと風呂掃除は俺が担当とし、
洗濯は各自でする。

5、お互いのスケジュールは教え合う。
通勤は車で朝、帰宅は一緒にする。

6、家族みんな事情を知っているので遠慮はしない。」と檸檬が読み上げた。

「……あの〜2万円のお弁当代はいりません。
ママさんが食材を宅配のものを頼んで下さっているので…それで大丈夫だと思います。」

「ハァ?母さんが? ああ〜ごめんな檸檬。何でも首を突っ込んでくるからな母さんは……」

「え、ママさんは私の事を考えて下さっていただき、本当に感謝してます。」
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